立花隆+東大立花ゼミ シンポジウム事前取材
9月9日 国立天文台(ハワイ観測所) 林正彦先生
9月9日、東京大学駒場キャンパスにて林正彦先生の事前取材が行われた。
林先生はすばる望遠鏡で有名な、国立天文台ハワイ観測所の所長である。今回の来日も2日間のみという多忙なスケジュールだが、急遽取材に応じてくださることとなった。
予定時刻の少し前に林先生が到着し、まもなくして立花先生も到着した。いよいよ打ち合わせの開始である。
話はまず、立花先生が「今回のシンポジウムでいろいろな研究者が話をしてくれるが、その中の至る所にすばるが絡んでくる」という言葉から始まった。そして「なぜすばるはこれほどまで暗黒問題に貢献できるか、その点を聴衆の興味を引ける特長や成果を交えながら話してほしい」と続けた。
林先生もこれに応える形で、予定している講演内容を紹介してくださった。所長という立場上、すばるに関する講演は何度も行われているということで、その説明は非常にわかりやすく、興味が一層わいてくる。すばるの基本的な紹介、主焦点カメラ等の特長、そして将来の構想にまで話は及び、すばるがいかに高性能であるか、暗黒問題の研究においてどれほど強力な武器であるかが伝わってくる。
話はさらにいろいろな方向に転がっていく。ダークマターなどはもちろんのこと、年間約2000人もいるというすばるの見学者の話や、望遠鏡のCCDについて、さらには天文学者と物理学者のcultureの違いなど多岐にわたる。途中置いて行かれそうになったところもあるが、丁寧に話をしてくださる林先生の説明には自然と惹きつけられてしまう。
こんな調子で話は弾み、気づいたら終了予定時刻を少しオーバーしていた。遅くまで取材に応じてくださった林先生は、颯爽と次の予定へと向かわれた。
シンポジウム当日では、林先生の講演は終盤に予定されている。林先生は「先に登場する先生方の講演内容を聞いて、臨機応変に喋る内容を組み立てます。」と仰っており、当日が非常に楽しみになった。
暗黒問題をすばるという切り口から語る30分、お楽しみに!
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