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生物の生存戦略
われわれ地球生物ファミリーは いかにして ここに かくあるのか



<植物の“花々しい”生活>


                                奈良先端科学技術大学院大学 嶋本功
                                記事執筆 酒井寛(東京大学立花ゼミ生)


地球上の生物は大きく分けて主に二つの種類がある。「動物」と「植物」である。
それら二つは見た目も違えば、生き残り繁栄するための基本戦略が違う。

植物の特徴的な生き残り戦略の一つとして、「花」を咲かせることが挙げられる。
花を咲かすことによって、虫などの生き物を引き寄せ、蜜を虫に与えるかわりにその体に花粉をつけて運んでもらい、果実(種)を作るための手助けをしてもらうのである。

では、そもそも「花」とは、いかにして咲くのであろうか?

改めて疑問をもって考えてみると不思議なことばかりである。
なぜ花は決まった季節になると咲くのか?
桜は春に咲く。菊は秋に咲く。しかし桜は秋に普通咲かないし、菊も春には普通咲かない。
また、同じ木または株にある花は、ほぼ一斉に咲く。なぜだろう。

この花を咲かせる決定的な要因となるものは何なのであろうか?
これまで多くの研究者によって研究されてきた。

そして「花を咲かせる物質」らしきものがわかってきたのだが、今まではその物質の正体がはっきりとつかめないままだったのだ。

しかし島本先生はその正体をついにつかんだのである。
その物質を使って島本先生は様々な植物の開花を意のままにコントロールできるようになったのである。

このことは大きな発見である。実際に農業の関係者から、農業利用についての問い合わせが多くあるぐらいである。

現代の「花咲か爺さん」とも言える島本先生の講演では植物の花を咲かせるしくみ、そして先生の発見がもたらす可能性について、“花々しく”語っていただく。

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