SCI/KENBUNDEN > 五月祭・核融合シンポジウム > レザー核融合NIF紹介


NIFとは?
NIFとはアメリカにあるレーザー核融合施設である。
レーザー核融合は強力なレーザーを様々な方向から中心にあるペレット1点に集中させて照射させることで核融合を引き起こそうという技術であるが、このNIFでは莫大な予算(2000年時点で33億ドル見積もられている)を背景に、巨大な施設を建設し、核融合の実現に向けて動いている。その大きな特徴はレーザーの数がとても多いことである。計画では192本ものレーザーを照射させる予定であるが、2006年の末にはすでに48本のレーザーが完成し、試し打ちも成功に終わらせている。そういった実績から、2010年には早くも点火が実現可能であるとNIFは断言している。
そのようなNIFには実際どのような設備があるのであろうか?
以下はNIFのページにある画像を一例としてピックアップしたものである。
出典はすべてNIFホームページ(http://www.llnl.gov/nif/)による。
NIFにある、レーザー核融合施設。
全体の作りは上のようになている。右下の部分にあるのがパワーレーザーの照射によって核融合を起こすターゲットチェンバーである。それ以外の部分は主にレーザーを増幅する機械で占められている。
これはターゲットチェンバーと呼ばれるもので、球形をしている。
この写真は上半分を映したもので、煙突のような部分から強力なレーザー光を打ち込む。
ターゲットチェンバーは球状の設備であり、この写真はターゲットチェンバーの下半分の写真である。
ターゲットチェンバーの内部の写真。内壁にあいている窓からパワーレーザーが照射される。
これもターゲットチャンバーの内部の映像。
写真の槍のような物体の先端にペレットを置き、そこに向けてビームを一斉に照射する。
これはパワービームを作り出す増幅器と呼ばれる部分。
この写真は建設中だが人間との大きさの比較より、非常に大きいことがわかる。
上の写真以外にもhttp://www.llnl.gov/nif/project/lib_highlights.htmlにおいて多くの写真を見ることができる。
またhttp://www.llnl.gov/nif/project/lib_movies.htmlでは実際のターゲットチェンバー内部の様子など施設を紹介する様々な動画が公開されている。


シンポジウムのページへ戻る

SCI/KENBUNDEN > 五月祭・核融合シンポジウム > レザー核融合NIF紹介

Copyright (C) 2007 東京大学 立花隆ゼミナール All Rights Reserved.